暮らしの中の水問題

暮らしの中の水問題

水道の歴史は、水質汚染との闘いの歴史です。日本では上水の水質基準、排水、放流下水の水質基準がそれぞれ水道法、水質汚濁防止法に基いて定められています。

このうち上水、いわゆる飲水に関しては、1980年代半ば頃から水道水の異臭味に悩まされる国民が増え、同時に消毒用塩素と有機物質が結びついてできる総トリハロメタンの濃度の高い水道が問題になりました。そこで1993年に水質基準の全面改正が行われています。ただし、トリハロメタンのリスクは現在もあり、コレラのような感染症のリスクと二律背反の関係にあります。

必要なときに必要なだけ必要な量の水が利用できる水道システムは、いうまでもなくなくてはならない貴重なインフラです。しかし、一方でこのような水利用システムと水行政については、主に次のような問題点も指摘されています。

  1. ダムや水道の大規模土木工事が赤字を生み、利用者の水道料金を増大させている。
  2. 生活排水が下水道を通るようになったことで、河川の水質は向上したが、水量は激減し、生き物が住めなくなった。
  3. 処理しきれない下水が、河川や海を汚染している。
  4. 上水(飲水)と下水(家庭雑排水、事業所の排水など)が地下に潜ったことで、水辺の環境が失われ、水環境のつながりが見えにくくなった。

これらはコストの他に水量や、水環境といった問題も含んでいます。こうした問題をトータルに解決するには、行政だけの力だけでは困難です。次のような個別の対策をどう計画的に統合し、地域住民も参加しながら水環境をいかに再生させるかが一つの課題といえます。

  1. 地域の水利用システムを小規模循環型に変える。
  2. 森林再生によって河川流量を安定させる。
  3. ビオトープによる水辺の再生。
  4. 排水を排出源で分類処理するシステムの普及。
  5. 運搬用・遊水用といった用途や、中水利用など利用方法を多様化する。

排水には発送の転換が求められている

下水道の場合、根本的な問題は「混ぜて、集めて、捨てる」というシステムにあるといわれています。

現在、生活雑排水とトイレの排水は、集めて合併浄化槽で浄化されています。ところが、尿も大便も、適正に処理すれば有機物として肥料などに使えるれっきとした資源です。それを生活雑排水と混ぜて、処理して河川へ戻しているところにそもそも大きなムダがあります。

さらに大きなムダは、排泄物を水洗トイレのジェット水流でかき集めるという仕組みにあります。これは日本のように水資源に恵まれた国でなら維持できますが、水道管の敷設やメンテナンスに莫大な公共事業費がかかるので、水質源の少ない国や低所得国には不向きなシステムです。

そこで大切になるのが、廃棄物と同じように排水も排出源で分別し、処理または再利用するという考え方です。もうひとつは雑水利用です。例えば、雨水利用は下水と合流させて捨てるのではなく、水資源として再利用するシステムです。

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