安全な葉物野菜を食べるポイント

安全な葉物野菜を食べるポイント

野菜というと、どうしても「農薬」の問題ばかりが取り沙汰されますが、硝酸性窒素も農薬と負けないぐらい大きな問題です。

消費者協会の調査では、残留農薬はほとんど問題なかったものの、硝酸性窒素については一部の野菜でEUの基準値を大きく上回る量が残留していたとして、今後の監視を強めるとしています。いずれにせよ、硝酸性窒素の残留に関して何の基準もない日本では、欧米の残留濃度基準を大幅に上回る野菜が平気で出回っているのです。野菜を買うときは、このことをしっかり念頭に置いて選ぶべきでしょう。

硝酸性窒素の残留度は、野菜によって大きく異なるのが現状です。葉物野菜の場合は特に「色の淡いもの」を選ぶことが大切です。同じほうれん草でも、産地・生産者が違うものをよく見比べてみると、色の違いがあります。色の濃いものは硝酸性窒素が多いと考えられます。

「ほうれん草なんてどれも同じように見えるけど…」と思われるかもしれませんが、見比べる週間をつけると、だんだん濃淡がわかってきます。仮に色の濃いものしか手に入らない場合は、決して生のまま食べずに、ゆがいてから食べましょう。茹でることで、硝酸性窒素の半分ほどは流出されます。

また、旬のものを選ぶということも大切です。今はきゅうりもトマトも大根も、ハウス栽培され1年中出回っていますが、季節外れの野菜を育てるためには、余計に肥料が必要です。またハウス栽培の場合、肥料が雨で流れないこと、短期間で栽培されるため、光合成が足りなくなり、硝酸性窒素の残留率は露地栽培の何倍にもなるといわれています。

そして食べ方にも工夫が必要です。

硝酸性窒素は、体内で肉や魚のタンパク質と結びついて「亜硝酸」から、発がん性のある「ニトロソアミン」にかわるとこちらの記事で書きました。

だから肉や魚の付け合わせに、硝酸性窒素が多い野菜を摂るのは要注意です。肉とほうれん草のバターソテー、魚のムニエルにブロッコリーなどという組み合わせは「ガンを呼ぶ食事」とさえいわれています。よく母親が「お肉を食べたら、その分しっかり緑の野菜も食べるのよ」と子供に言い聞かせる光景がありますが、子供によかれと思ってしていることが、選ぶ野菜によってはまったく逆になっているのです。肉を食べる場合は、特に色の濃い野菜を付け合わせにすることは避けたほうが無難でしょう。