連鎖障害と農薬と化学肥料の関係

連鎖障害と農薬と化学肥料の関係

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現在の農業では、何年か同じものを同じ場所で作ると、土地が荒れて収穫ができなくなることが知られています。これを「連鎖障害」といいます。家庭菜園のガイドブックなどでも、連鎖障害は必ず起こるものとして解説されています。その作物をエサにして成長を阻害する微生物や虫が発生するためだともいわれています。そのため、通常、ビニールハウスを3〜5年ごとに解体し、ずらして設置しなおします。ハウスの作り方にもよりますが、費用にして1回あたり数十万円です。農家の経営を圧迫するこの費用も、「仕方がない必要経費」と受け止められているようです。しかし、これもまた、化学肥料があるがゆえの常識なのです。

ずばり、連鎖障害の原因は化学肥料なのです。

土中の生物たちは、本来、すみやすいところを求めて、お互いに栄養を渡し合って共生しています。何かの植物が育てば、それと共生して栄養を交換しようとするものが寄ってくるのです。その場合、植物にとってもメリットがあるわけですから、土が本来の力をもってさえいれば連鎖による増収があってもおかしくありません。

けれども、化学肥料を使うことで、土中の微生物が減り、酸性化し、塩分濃度が異常に上がるために、作物が順調に成長できなくなったり、成長しても収穫できなくなったりするのです。とくに雨の降らないビニールハウス内は、どうしても化学物質が作物や土に残留するケースが多くなります。乾くと塩が浮き出てくるようになってしまったら、1年休ませても収穫は望めません。

つまり、化学肥料を使うために生じる余計な出費が、農家の経営を圧迫しているのです。化学肥料も使わなければ連鎖障害は起こりません。これは多くの農場でも数多く実証されていますので、確かなことです。

化学肥料を使うことで、実は農家が収量を落としている例はまだあります。たとえば、「オバナがつくところはメバナはつかないからそこにはキュウリがならない」というのが、現在のキュウリ栽培の常識です。

しかし、オバナとメバナは実は関係ありません。節ごとに全部実をつけることができます。さらに現在では、節ごとに1本の実をつける、と当たり前のようにいわれますが、これも本来、決まっているわけではありません。元気に育てば、2本、あるいは3本つけることだって可能なのです。ただし、土が豊かで作土層が十分にあり、根毛を地下70cmまで伸ばすことが必要です。

ビニールハウスの移動がなくて、節ごとに実をつけ、その実が1本ではなく2本だったら…農家の人々はどんなに生活が楽になるでしょう。化学肥料と農薬さえ使わなければ、本来、農業にはもっともっと可能性があるのです。

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