界面活性剤以外の洗剤

界面活性剤以外の洗剤

洗浄剤・殺菌剤には、界面活性剤が主成分ではないものもあります。ここでは、界面活性剤以外の代表的な成分を説明しましょう。

アルカリ類
アルカリ類は、主に油脂汚れなど有機系の汚れの除去を目的とした洗浄剤の成分として使用されています。界面活性作用はありませんが、汚れと化学的に反応するため、加熱によって洗浄力が大きく向上します。その特徴から、短時間で効果的な洗浄が求められる業務用食器洗浄機用の洗浄剤は、アルカリ類を主成分とした洗浄剤が主に使用されます。アルカリ類は刺激性や腐食性が強いものもあり、そのようなアルカリ類を一定量以上配合した洗浄剤は、法律によって取扱いが制限されます(医薬用外劇物)。

酸類
塩酸や硝酸などの無機酸は、乳製品類を取り扱う工場のラインで発生しやすい乳石の除去、水道水の硬度が高い地域で発生しやすい水道水由来のスケール(カルシウムやマグネシウムなどの堆積物)の除去に使用されています。また酢酸、乳酸、フマル酸などの有機酸類で食品添加物として認められているものは、野菜などの食品の殺菌にも使用されています。アルカリ類と同様に酸類も刺激性や腐食性が強いものもあり、そのような酸類を一定量以上配合した洗浄剤は、法律によって取り扱いが制限されます(医薬用外劇物)。

塩素系
塩素系の製剤としては、次亜塩素酸ナトリウムが食品添加物として認可されています(食品添加物殺菌科)。次亜塩素酸ナトリウムは殺菌効果が高く、低濃度で、使用できます。さらにコストも安いことから、食品取扱現場では非常によく使用されます。また漂白効果もあるため、衣類などの漂白剤として一般家庭でも使用されています。注意点としては、次亜塩素酸ナトリウムを酸類と混合すると、有害な塩素ガスが発生することです。そのため塩素系の製剤や酸類の製剤には、「まぜるな危険」という表記がされています。

洗剤の力を活かす洗い方

洗剤には適正な使用量がある
洗濯をするときに、「今日は洗い物が多いから多めに洗剤を入れよう!」と思うことはありませんか。いわゆるサジ加減というやつです。これは正解とも言えるし、不正解とも言えるのです。それはなぜでしょうか。洗剤洗濯がどうやって汚れを落とすか、ということを簡単に見てみましょう。洗剤の主成分は界面活性剤です、界面活性剤は汚れを取り囲むようにして、汚れをくるみます。

そして洗い物から取り除きやすいようにしてくれます。ごく簡単に説明すればそういうことなのですが、この汚れを取り囲むときに、洗剤の濃度、つまり投入する洗剤の量が大きく関係しています。たくさん入れれば入れるほど、汚れを取り囲んでくれればよいのですが、そうではないのです。洗剤の濃度が薄いうちは、洗剤の濃さと洗浄力は比例します。つまり洗剤が多いほうが汚れを取り除きやすくなります。

そしてもっとも効果的に汚れを取り除きやすくなります。そしてもっとも効果的に汚れを取り除くことができる濃度に達します。これが最適な濃度です。

しかし、この最適な濃度を超えてしまうと、洗剤は無駄に集まってしまって汚れをうまく取り除くことができません。最適な濃度と同じ程度には汚れを取り除いてくれますが、多ければ多いほど効果的だとは言えないのです。むしろ無駄に入れてしまっているのでもったいない、ということになってしまいます。

商品説明を活用する

洗剤メーカーは様々な試験を行なって、この「最適な濃度」を確認しています。商品の説明に書かれている洗剤の量はこの試験結果に基づいており、有益な情報なのです。これらの情報を活用して、もっともコストパフォーマンスの高い洗剤の使い方をしてもらえればと思います。

これは洗濯洗剤でも台所洗剤でも基本的に同じです。洗剤を使いすぎると、すすぎが不十分になって、洗剤が残留したり、すすぎに必要な水が多く必要になってしまうといった問題もあります。こうしたことにも注意が必要です。

食器洗浄機の汚れを落とすしくみ

水圧・温水・洗浄剤
近年、家庭でも自動食器洗浄機がかなり普及してきました。非常に便利ですし、どんどん改良されて、とても使いやすくなってきています。またあまり知られていませんが、外食産業やホテル業界などの業務用の世界では、食器洗浄機なしにはオペレーションが回らないところもたくさんあります。ではこの食器洗浄機は、どのようなしくみで汚れを落とすのでしょうか。家庭で使うタイプと、業務用で使うタイプは少ししくみが違います。ただ共通していることは、

  1. 水圧で汚れを取り除いている
  2. 温水で汚れを取り除いている
  3. 洗浄剤の力で汚れを取り除いている

という三つの力を使っていることです。実はこれらは、手で洗うときも同じなのです。手で食器を洗うときでも、流水で汚れを落とします。また、お湯で洗うとカレーなどの油汚れがよく落ちます。そして台所洗剤を使って汚れを落としています。ただ、これらの三つの力をより効果的に、より強く使うことができるのが食器洗浄機のよいところなのです。

複合的な汚れを最適に落とす

メーカーによって多少の違いさありますが、基本原理は同じです。とくに手洗いと違うのは、とても手では扱えないような高温水を使えること、そして強い水圧をかけられることです。また業務用ではかなり強力な洗浄剤を使うことがあります。食品由来の汚れには油・タンパク・デンプンなどが複合的にまざり合っています。

それらを最適に落とす条件を食器洗浄機が作り出しているのです。家庭用と業務用の洗浄機の大きな違いは、洗浄にかける時間です。家庭用では数十分かけて洗いますが、業務用では1分程度で洗います。そうした条件も加味して、各メーカーでは、できるだけ効果的に洗浄できるように開発しています。

洗剤と脱臭機の関係

洗剤と脱臭機の関係

洗剤と脱臭機の関係


洗剤のことを考えることはそれがエコにつながります。洗剤とは洗浄によって清潔に保つ行為を指しますが、洗剤と切っても切れない「殺菌」という言葉があります。

悪臭の原因は菌の増殖であり、菌の増殖を抑えれば抑えるほど、ニオイはなくなります。ですからニオイをなくすことは取りも直さず殺菌しているということなのです。殺菌とひとくちに言っても実にさまざまな方法がありますが、そのひとつに脱臭があります。脱臭は主に脱臭機と呼ばれるもの行います。脱臭剤と呼ばれるものが根本的な解決になるケースは多くありません。

脱臭機は主に気体を放出することにより物質を分解させ、殺菌を行うものですが、その気体に代表的な「オゾン」があります。ただし、オゾンはその性質をよく理解して正しい使い方をしなければ危険にもつながりますので、注意が必要です。脱臭機は非常に優れた製品なので使い方をよく理解したうえで是非とも活用いただきたいと思います。もちろん、脱臭機を使うことによってそれがエコにつながる部分も大いにあります。

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