有機野菜は本当に安全か

有機野菜は本当に安全か

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世界的なオーガニックブームです。健康によく、安全な野菜の権化とされている 「有機野菜」。では本当に有機野菜が、体にも自然にも負担をかけない最良の解決なのでしょうか。そもそも、「オーガニック=安全」という認識は消費者の思い込みだということをご存じでしょうか?

実際、農林水産省に問い合わせてみても、安全な野菜とは明言していないといいます。フランスでもアメリカでもオーガニック野菜はありますが、お役所の認識では、オーガニックというのは安全基準ではないのです。

ところで、有機野菜とは、有機肥料を使い、農薬を一切使わないでつくる野菜…、と誰もが思っていると思います。ところが有機のJAS規格では、場合によっては31種類の農薬を使用してもよいことになっているのです。

それはなぜか。問題はやはり 「虫」と「病気」です。

化学肥料であれ、有機肥料であれ、程度こそ違えど、肥料を使えば病害虫はやってくるのです。そして病害虫の繁殖を抑えるためには、どうしても農薬を少しは使わざるを得ないという事情があります。

化学肥料を使う場合は「この面積に何キログラム入れる」といった基準を農協などが指導しています。ところが有機肥料にはそれがない。どうするかというと、「勘」が頼りの世界なのです。

それも化学肥料と同様の効果を狙うと、つい肥料が多くなりがちな傾向にあります。「有機肥料だから少しぐらい多くても安心」という思いもあるのでしょう。なかには300坪に対して10トン、20トンと大量の有機肥料が入れられることもあります。これだけの量を使えばその分、硝酸性窒素、そして虫が増えることにほかなりません。

ただ、念のため申し上げておきますが、有機栽培でも一切農薬を使わずに野菜を育てることができる人もいます。そういう人は、肥料の「質」と「量」を考えている人だと思います。有機肥料の場合は、表示されているとおりに使えばいい化学肥料と違って、熟練の腕が必要となるのです。

有機肥料が一番危ない

有機肥料が一番危ない
有機肥料が一番危ない

有機肥料は 「量」の問題もさることながら、「質」の問題も見逃せません。

有機肥料は大きく分けて2つあります。

ひとつは家畜の糞尿を発酵させてつくる「動物性肥料」、もうひとつは刈り草を発酵させた堆肥や、米ぬか、米ぬかを発酵させたぼかし、おからなどの「植物性肥料」です。

普通はこの2つを組み合わせて使用します。

全国には病害虫に悩んでいる方のほとんどが、動物性肥料を大量に使っています。動物性肥料が少ないほど虫が減り、農薬の使用量も少なくなる傾向にあります。植物性肥料を中心に使っている人は、病害虫もめっきり少なくなるのです。有機肥料に使われるのは、窒素成分の多い主に家畜の糞尿で、これを発酵させてつくります。

その糞尿の窒素の問題とともに、家畜が何を食べているのかという問題があります。今飼われている家畜のエサには、抗生物質などの薬剤が非常に多く使われています。「クスリ漬け」といってもいいぐらい大量の薬品が混ぜられているのです。

日本は世界にも例をみない「抗生物質大国」なのをご存知でしょうか。

抗生物質の輸入量は世界一で年間500トンを超えます。しかし家畜には、その倍の1000トン以上が使われているといいます。ということは、糞尿にも相当量の抗生物質が排出されているということです。

糞尿に含まれる抗生物質は菌(微生物)を殺してしまうので、十分な発酵を妨げます。未熟なまま肥料にされることになります。未熟な肥料は、病原菌の繁殖につながります。肥料のつくられ方自体も問題です。

糞尿を堆肥にするには、本来は3年から5年という歳月をかけて熟成させなければなりません。この間に糞尿に含まれる窒素分が空気中や地中に放散されます。

しかし、いまの生産者にそこまで時間をかける人はまれです。ほとんどの人はインスタントの発酵菌を使い、3〜6ヶ月という短い期間で熟成させてしまいます。早ければ1週間ということもあります。こうした未熟な有機肥料は、土を病原菌の温床にしてしまうのです。

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